投稿日:2018年5月22日 | 最終更新日:2023年6月25日
押し目・戻り目だと思ってエントリーしたのに、
さらに押してきて(戻ってきて)損切りになった経験はありませんか?
もしくは、どこが押し目・戻り目かがよくわからないということはないでしょうか?
この記事では、そんなあなたに順張りの王道3-3の波を利用したエントリー方法をご紹介します。
3波中の長期の方向に短期の方向が揃った時にエントリーする手法ですので、よく伸びるポイントですし、優位性も上がります。
もちろん損切りになることはいくらでもありますが、
トータルで勝てるということが分かれば、自信につながるはずです。
もし、今現在あなたが、月単位・週単位で勝てていないというのであれば、
まずはこのポイントだけに集中して見てください。
きっと安定した成績が残せるようになりますよ。
是非お試しください。
まずはエリオット波動を知ろう
エリオット波動はご存知ですか?
「そんなもんは知っとるわい!」という方は飛ばしていただいて結構です。
ただし、この記事の根幹に関わる部分ですので、
知らない方や忘れていた方のために改めてご紹介します。
エリオット波動とは、
「相場にはパターンがあり一定のサイクルを繰り返しながら動いていく」
という分析理論のことです。
一見ランダムに動いているように見える値動きも、
ある一定のサイクルで動くタイミングがあります。
そのサイクルをパターン化・理論化したのがエリオット波動というわけです。
このエリオット波動理論、
とても奥が深いので、勉強しだすと結構大変です。
ですので、
この記事ではエリオット波動の特徴ある部分にフォーカスして、
エントリーする方法を載せています。
注意して欲しいのが、エリオット波動理論は見る人の主観が結構はいります。
つまり、トレーダーによって見方が異なるってことです。
今回紹介する3-3の波を使ったトレード手法も、
トレーダーによってはエントリーポイントは違ってくるでしょう。
ですが、
上位足の波を獲っていく手法なので、多少エントリーのタイミングが下手であっても、
損小利大のトレードが期待できます。
わかりやすい(カウントしやすい)相場だけでトレードするだけでも、
成績はグンと安定しますよ。
では早速、詳しく見ていきましょう。
エリオット波動の特徴
エリオット波動理論では、
上昇は5波(推進3波、調整2波)、下降は3波(推進2波、調整1波)
で作られるとされています。
この中で最も重要なのは、3波。
なぜなら、もっとも長い波動になる確率が高いからです。
大きな利益を狙いたいなら、3波でトレードすることが大切ってわけですね。
また、経験あるトレーダーたちはこの3波を意識しているので、
うまくエントリーできれば、ストレスなくスッと伸びてくれたりします。
なぜ波動が生まれるのか?
波の形だけ覚えても仕方ありません。
このような波の形がつくられる理由を知ることの方が大切。
実は、相場に参加している(する)人たちの心理が波の形に影響しています。
◎1波の特徴
相当下落した水準からの単なる反発としかみえません。
相場に参加しているトレーダーも、まだ下落トレンドが終わっていないのではないか?という疑念から早めにポジションを解消するため短命に終わることが多いです。
◎2波の特徴
まだ下降トレンドが終わっていないと思っているトレーダー達の戻り売りが入る波です。
1波で早々にロングポジションを利食いするトレーダーや戻り売りでショートポジションを持つトレーダーがいるので、比較的大きな戻しになるのが特徴です。
しかし、エリオット波動理論の原則として、第1波の起点より安値にはなりません。
◎3波の特徴
1番長く、最も力強い波となります。
1波以前の下降トレンドが終了したことにトレーダーのほとんどが気づき、上昇トレンドが生まれます。
それまでショートポジションを持っていたトレーダーの利確や2波でショートポジションを持ったトレーダーの損切りが入り、大きく伸びる可能性が高い波となります。
1波とは違い、トレンドができたと判断できるのでトレーダーも利益確定を急がなくります。
◎4波の特徴
3波のロングポジションの利食いと3波を逃したトレーダーの新たなロング保有が入り、複雑な波になることが多いです。
「4波の底は必ず1波の高値より上になる」ともいわれています。
そうなるというよりは意識されていると考えておいたほうがいいかなと思います。
◎5波の特徴
通常3波ほどの力強さはありません。
3波から5波にかけてダイバージェンスを起こすことも多く、トレンドも終焉を迎えます。
上手いトレーダーはこの段階でサッと決済していなくなります。
○A波の特徴
1波と同じで、それまでの上昇トレンドが終わったのではないか?との疑問を感じるトレーダーが利食いをしたり、逆張り派が参加してくるポイントです。
これまでの上昇で新規ロングポジションが入りにくく、
比較的短期間で大きな下降になりやすいのが特徴です。
○B波の特徴
A波のショートポジションの解消と、
これまでの上昇相場がまだ続いていると判断しているトレーダーのロングポジションが入ってくる波です。
○C波の特徴
3波と同じように、多くのトレーダーが上昇トレンドが終了したことを確信します。
このため利確やロスカットを巻き込み下がってきます。
いずれにしてもこのサイクルで周るほど相場は単純じゃありません。
波をイメージする補助的なものとして考えておきましょう。
ダウとエリオットとポイントと
なぜエリオット波動から説明したかというと、
ダウ理論と組み合わせてエントリーポイントを探していくためです。
以前にダウ理論を活用した目線の切り替え方についての記事を書きましたが、
今回はダウとエリオットを活用して、より伸びていくエントリーポイントを探っていきます。
エントリーポイント①ー下降トレンドからの反発
エリオットでいう1波目。
安値で買うという考えでは理想的な箇所です。
ただし、この時点でのロングは逆張りになりますし、
まだ下がる恐れがありますので、難易度は非常に高いです。
戻り高値も越えていないので、戻り売りが入ってくる可能性の方が高く、
逆張りロング組もすぐ決済するため、上がってもすぐに戻されるポイントでもあります。
僕がこのケースでエントリーする時は、日足・週足のサポート(レジスタス)がある時だけ。
というか、経験を積むほどこのポイントでのエントリーはしなくなりましたね。
(わかりやすいところだけトレードするようになってきた・・・)
もしエントリーするなら、ロスカットはAのすぐ下がベター。
エントリーポイント②ー戻り高値を抜けてからの押し目ロング
エリオットでいう3波目。
上昇トレンドになる可能性が非常に高い箇所です。
なぜなら、ダウ理論では戻り高値を抜けており、目線が買いに転換しているから。
さらに安値も切り上げて、高値更新が期待できるからです。
多くのトレーダーが意識しているポイントになりますので、
高値を越えてトレンドが発生する可能性が非常に高いポイントになります。
トレンドが発生したといえる段階ではないですが、
期待値が高いので、積極的に狙っていきたいエントリーポイントですね。
エントリーポイント③ー直近高値Bを抜いてからのロング
ここは安値が切り上っている状況から、さらに高値を越えるポイント。
つまり、上昇トレンドが確定するところです。
『ブレイクアウト』とも呼ばれるポイントですね。
トレンドが確定するところなので、一見安全に見えますが、
僕的には微妙なところ。
というのも、次の2つの理由があるからです。
- ロスカットが遠すぎる(Cにした場合)
- 利確をどこにすればいいかわからない
リスクとリワードが計算しづらく、
あまり期待値が高くないポイントと言えます。
伸びるケースもあるのですが、上記の理由から見送ることも多いです。
リスクを抑えるなら、無理してエントリーするポイントではないと考えています。
エントリーポイント④ートレンド発生中の押し目ロング
価格帯としては③と同じに見えますが、性質がまるで違います。
このポイントでは、ロスカットEが近くて、目標もDと予想を立てやすいのです。
つまり、リスク・リワードの観点からみてもいいエントリーポイントになります。
エントリーポイント⑤ー高値Dを抜いてトレンド継続を狙ったロング
このポイントは③と同じく、ブレイクアウト狙いです。
しかし、③以上にリスクが高いです。
なぜなら、エリオット的に5波目の終わりが近いから。
それと気付かずにエントリーして高値掴みした経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
実際のエントリーポイントとだったら下図のようなところ
上昇トレンドは続いているので、高値を抜けてさらに伸びることもあるのですが・・・
トレンドが終了(転換)する可能性を考えると、
手じまいを早めに考えておきたいポイントでもあります。
この時間足だけでみた場合、僕であれば②、④付近でエントリーするでしょう。
今回の例では④は微益もしくは同値決済といったところでしょうか?
それでも損切りラインと目標がはっきりしているといるのがわかりますよね。
③、⑤は損切りラインから離れています。
(直近安値を下に置いた場合)
さらに上昇が見込める環境であれば、エントリーする価値はありますが・・・
どこが目標地点か判断できない場合は、
リスク・リワードも計算できないので、見送った方が賢明です。
長期3波中の短期3波を狙う
ここまでで、3波が一番伸びやすいことはわかりましたか?
さて本題はここから。
3波目を狙おうとしても、出来上がったチャートならともかく、
リアルに動いているチャートでピンポイントで押し(戻り)目を掴むのは至難の業です。
「押し目だと思って、エントリーしたらもっと下がってきた。」
「何回もエントリーして損切りしたから、今回見送ったら伸びてきた」
なんて経験、あなたもよくありますよね?
では安全に3波にのっていくにはどうすればいいか?
それが今から説明する長期3波の中の短期3波ってわけです。(3ー3の波)
波はフラクタル構造
相場を複雑にしているのは、波がいくつにも重なったフラクタル構造だからです。
大きな時間足(波)の中に小さな時間足(波)がいくつも存在する。
そして相場に参加しているトレーダーによって見ている時間足が違うことが、
より相場を難しくしています。
下図は、長期(青線)の時間足と短期(黒線)の時間足を重ね合わせたものです。
大きな波(長期)に小さな波(短期)があるのがわかるかと思います。
青点線の戻り高値を抜けた青線の波を1波とした場合、
調整の2波が終わり3波目が発生するのが青点線丸の箇所です。
この青点線丸の安値でエントリーできればベストなのですが。
ここをピンポイントで狙うのは、かなり難易度が高いですし、
さらに下がるリスクだって当然あります。
僕も「トレンドフォローだ!」とかいって、
この青点線丸の箇所を狙いにいって何度も痛い目にあってきました。
より安全にエントリーするには、
青線(長期)の2波が終了したと判断できる基準が必要です。
そこで利用するのが一つ小さい波。
ようするに1つ下の時間足です。
長期2波が発生しているということは、短期では逆のトレンドを築いていることがほとんどです。
図のように短期の戻り高値(赤点線)を上抜けして、短期が買い目線になった時に、長期2波が終了したと判断してロングを仕掛けていきます(赤丸の箇所)
長期が3波を迎えている可能性が高いところで、短期も3波になりそうなところだからエントリーする。
これが最も伸びる可能性が高くかつ優位性があるポイントだと思います。
実際のチャートで確認
チャートで確認して見ましょう。
下図は長期足のチャート。
A→Bの動きで、戻り高値を抜けて1波が発生しました。(買い目線になった)
続いてB→C調整の2波が発生しました。エリオット的には3波が発生する可能性が高くなるケースです。
Cのポイントでエントリーできれば最高ですが、
実際動いているチャートでは、ここをピンポイントで狙っていくのは困難です。
そこで短期足を利用します。
短期足のチャートです。
長期2波が終了したと判断するための基準として、短期の目線が切り替わるところを活用します。
短期では赤点線丸の箇所が戻り高値です。
この戻り高値を抜けたことを確認して、長期の2波が終了したと判断します。
長期の2波が終了したということは3波になる可能性が高く、
その中で短期も3波が期待できる白点線丸あたりや、
移動平均線を上抜けしたところは積極的に狙えるところです。
直近安値の下に損切りをおいて、
目標は長期高値B(短期直前高値でも可)を仮定すると、
リスク・リワードもかなり期待できますよね。
でも、組み合わせに答えはないんですよね。
デイトレーダーの方なら、長期1時間足なら短期5分足(もしくは15分足)ー長期4時間足なら短期30分足(もしくは1時間足)ぐらいがいいかなと個人的には思います。
注意点としては、時間軸があまり離れすぎないようにしてください。
例えば長期4時間足ー短期5分足(1分足)とか。
3-3の波を使ったトレードをマスターするのにオススメの教材
3-3の波を使った手法のイメージはついたでしょうか?
この手法はトレンドフォローのまさに王道といっても過言ではないものです。
経験あるトレーダーほど常に意識していますし、この手法だけで十分に利益を残せると、
FX歴10年目の僕の経験からも断言できます。
なかなか利益がだせないとお悩みなら、ぜひ取り組んでみてください。
とはいえ、この記事を読んだからといってすぐにトレードで勝てるほど、
FXは甘くありません。
きっとそんなことは、あなただってわかっているはずですよね。
これは3-3の波を使った手法に限らず、どんな手法にだっていえることです。
あなたもこれまで、FXの教材やら本・ブログでたくさん勉強してきたことでしょう。
なのに勝てない・・・
ズバリその原因は、
圧倒的な練習・検証不足にあります。
いくら3-3の波を狙ったトレードが優れていたとしても、
練習をしなければ決してモノにすることはできません。
決してです。
学校のテストを思い出してみください。
授業で習ったことを、何度も復習してテストにのぞみましたよね?
(ぶっつけ本番で痛い目にあった人もいるでしょうけど・・・)
FXも一緒。
学んだ手法は、繰り返し練習しなければモノにできません。
ラクな道なんてないのです。
みんなその努力が面倒で、カンタンな手法やらEAやらに目を向けてしまいます。
その結果がどうなるかは、あなたには容易に想像できるはず・・・
ですから、
練習のひと手間を惜しまないでください。
この記事で紹介した3-3の波を、チャートを使いながらドンドン試してみましょう。
もしかしたら、
「今まで練習なんてしたことがない!やり方がわからない」
という方もいるかもしれませんね。
そんな方には、『FX原理原則』という教材を自信をもってオススメします。
この教材と出会ったのは、つい2年ほど前。
「読者に具体的な練習方法を紹介したいけど、どう説明すればいいかな?」
と僕が悩んでいた時に、フッと目に留まりました。
買ったときは、ビックリしましたね。
トレードにのぞむ姿勢、必要な知識・技術、練習方法など
余すことなく学べるのですから。
検証や練習が大切って書かれている商材は数あれど、
実際の練習方法が細かく説明(しかも動画で)されているのは、
この教材ぐらいじゃないでしょう。
もちろんこの記事で紹介している、
3-3の波を利用したトレード手法も詳しく解説してくれています。
教材は動画形式なので、実際のチャートを見ながらトレードが学べるでしょう。
そして先ほど言いましたが、
この教材の真骨頂は練習方法が詳しく解説されていること。
だから実践で使いこなせるようになるまでが早いんですよね。
また、安定して勝つために重要な「トレンドの起こり方」について徹底的に解説されているので、相場の本質的なことをしっかり学べます。
まさに初心者が学ぶにはもってこいの教材。
とくに、
- 3-3の波を使ったトレードを学びたい
- トレンドの起き方、判断方法を知りたい
- インジケーターを使わず、トレードできるようになりたい
上記のような人に向いています。
ハッキリ言って、充実した内容に比べると、料金はメッチャ安いです。
本気で裁量トレードのスキルを身につけたいと思っているアナタに、自信をもってオススメします。
きっと金額以上の価値を感じるでしょう。
「もっと早くであっていれば・・」
僕自身、そう感じた教材はコレのみ。
ということで、FXで勝てるようになるステップを効率的に学びたいのであれば、
FX原理原則をオススメします
\僕が唯一オススメするFX教材ははコレ/
まとめ
①戻り高値(押し安値)を抜いてきた波を1波目とカウントする。
②戻り(2波目)を待って3波目を狙いにいく。
これが優位性も期待値も高い順張り手法です。
相場で毎日起こるケースではないので、もっとエントリー回数が欲しいと思うかもしれません。
しかし、あなたが月単位・週単位で成績を残せていないのであれば、まずはこのケースだけを集中して待ってみてください。
きっと劇的に安定感がかわりますから…
川西 能司
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はじめてコメントします!!
トレンドフォーローを狙っても逆行がよくありダウ理論、エリオット波動を勉強していました。
その中で3-3波を狙えばいいのではと考えついた時に出会いました!!
確かにトレード回数は少なくなるかもですが、いかに負けない、そして生き残れるようにと考えると、その方がいいと決めました!!
とても勉強になりました!!
ありがとうございました!!!
いろいろご質問できたら嬉しいです!!
コメントありがとうございます。
3-3の波を狙ったトレードは、王道中の王道ですが
それだけでも十分利益をだしていける手法です。
実際ボクもトレード歴10年目を迎えていますが、結局はこの3-3波の
トレードがほとんど。
(勝率は6割程度ですが、利益率がバツグンにいいです)
>そして生き残れるようにと考えると、その方がいいと決めました!!
素晴らしい考えですね!生き残るという考えで相場にのぞめる人は
そうそういないと思ってます。
トレード回数=利益ではありませんから、あせらず取り組んでいきましょう。