投稿日:2022年2月2日 | 最終更新日:2022年2月3日
- フラッグってどういうチャートパターン?
- フラッグを使ったエントリーパターンが知りたい
こんな疑問に答える記事です。
フラッグは、ダブルトップやヘッドアンドショルダーと同じくらい、よく出現するチャートパターンです。
トレンドの継続を示すチャートパターンなので、うまく活用すれば、キレイにトレンドに乗れます。
ただしフラッグが出現したからといって、エントリーしまくっても勝つことは難しいでしょう。
どんなチャートパターンにも共通することですが、使うには抑えるべきポイントがあるからです。
そこでこの記事では、フラッグの基本からトレードの活用方法まで、トレード歴9年目のボクなりの視点で解説します。初心者でもすぐにトレードで実践できる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
・フラッグを活用したエントリー
・フラッグを使ってエントリーする際のコツ
フラッグとは
フラッグとは、高値と安値にそれぞれ平行のライン(チャネルライン)が引けるチャートパターンです。
フラッグはトレンドの継続パターンとして知られており、トレンド方向にブレイクしやすい傾向があります。
ただし実際のチャートでは、キレイに平行ラインで反発しないこともあるので、ある程度のザックリ感で見ることも大切。
いずれにせよ、トレンド中にフラッグっぽい形が見られたら、トレードチャンスといえるでしょう。
フラッグの種類
フラッグには、次の2種類があります。
- 上昇フラッグ:上昇トレンド中に現れる
- 下降フラッグ:下降トレンド中に現れる
上昇フラッグは右肩下がりに平行ラインが引け、下降フラッグはその逆になります。
上昇フラッグなら上に、下降フラッグなら下にブレイクする可能性が高いと覚えておきましょう。
フラッグは一旦、トレンドと逆の動きをします。
そのため、安易に逆ポジションをもつと危険です。
ペナントとどう違うの?
フラッグと似たチャートパターンに、ペナントがあります。
上図のようにペナントは、三角の形をしています。
フラッグと同じく、トレンドの継続を示すチャートパターンです。
フラッグが大きな流れとはいったん逆の方向に動くのに対して、ペナントは少しずつ値動きを小さくしていきます。
イメージ的には力をギュっとためこんで、一気に解き放つ感じですかね。
そのためペナントの場合、パターンを抜けると戻さずに、大きく動くことが多いです。
フラッグを使ったオススメのエントリーポイント
ここでは、フラッグを使ったオススメのエントリーポイントを紹介します。
フラッグを使ったエントリーでは、次の2つのポイントが取り入れやすいでしょう。
- サポート・レジスタンスラインを活用したポイント
- ブレイク後の押し目・戻り目を狙ったポイント
下降フラッグは逆にしただけで、考え方は一緒。
では、さっそく見ていきましょう。
1.サポート・レジスタンスラインを活用したポイント
上図①のポイントは、フラッグを使ったエントリーでも理想的な箇所。
というのも、期待値が大きいポイントだからです。
チャネルライン下限であり、サポートライン(損切り)も近くにあります。
カンタンにいえば、損小利大が狙えるポイント。
実際のチャートで確認してみましょう。
少し大きいサイクルのフラッグ。
そのため抜けた後は、かなり大きく動いていますね。
画像小さくてわかりにくいですが、サポートライン付近で2度反発してから、フラッグを抜けています。
上昇トレンド中のフラッグであることと、サポートラインが控えていることに気づいていれば、早く仕掛けられるケースです。
ただしこのポイントでは、まだフラッグを抜けていません。
チャネル上限で戻される可能性も、念頭においておくべきでしょう。
2.ブレイク後の押し目・戻り目を狙ったポイント
先ほどの①のエントリーポイントは、フラッグ内での仕掛けなので、勝率はさほど高くありません(その分利益は大きい)
そこで紹介したいのが、フラッグをブレイクした後の押し目(戻り目)を待って、エントリーする方法です。
フラッグを、ローソク足実体でしっかり抜けるのを確認します。
その後、押し目を待ちます。
待つポイントは、上のチャートのようにフラッグ上限まで引き付けるイメージです。
決着がついた後の押し目でエントリーしていく方法なので、勝率はかなり上がります。
また、損切りも近くに設定できるので、リスクも抑えられます。
一方デメリットとしては、押し目がこないこともあるところ。
その場合は仕方がないとあきらめましょう。
大切なのは、狙った値動きになったときにトレードすることです。
フラッグの損切りと利確のポイント
先ほどは、フラッグのエントリーポイントを紹介しました。
続いては、利確と損切りの目安です。
なお、下降フラッグも考え方は一緒なので、ここでは割愛。
損切りポイント
損切りのポイントは、サポートラインか直前の安値のすぐ下にいれるのがセオリー。
先ほどのチャート図を使って確認しましょう。
◎サポートラインを活用したエントリーでの損切りライン
サポートラインを活用したエントリーの場合、損切りはサポートラインの少し下。
サポートラインからの反発を確認してエントリーしているわけですから、そこを下に抜けるとエントリーした根拠も崩れてしまいます。
損小利大を狙ったトレードなので、損切りポイントを遠くにおく理由はありませんよね。
◎ブレイク後の押し目・戻り目を狙ったポイント
ブレイク後の押し目を待ってエントリーする場合の損切りポイントは、2つあります。
一般的なのは、押しが入ったところの近く。
損切りポイントが近いので、リスクは小さいですが、その分勝率は下がります。
一方、フラッグの一番下におくパターンもあります。
ただし、損切り幅が大きくなるので注意が必要。
どちらに設定するにせよ、相場に100%はありません。
かならず損切りをおくようにしましょう。
利確のポイント
利確はトレードで最も難しい技術といわれています。
かくいうボクもかなり苦手(汗)
ですがチャートパターンを使ったトレードでは、利確ポイントも決めやすいというメリットがあります。
一般的なのは、パターンの高さ(AB)を測り、ブレイクポイント(C)に当てはめる方法です。
ようするに、AB=CD。
ルールに採用しやすいので、ぜひ参考にしてみてください。
フラッグでエントリーする際のコツ
フラッグなどのチャートパターンを学ぶと、なにやら必勝法を教わったような気分になりませんか?(ボクだけかな?)
ですがチャートパターンも完ぺきではありません。
むしろパターンだけを頼りにエントリーしても、失敗に終わる可能性が高いです。
そこでここでは、フラッグを使ってエントリーする際のコツを紹介します。
コツをおさえておけば、勝率もグッと上がるでしょう。
サポート・レジスタンスラインを活用する
先ほども説明しましたが、エントリーする際はサポート・レジスタンスラインをうまく活用することが重要。
とくにレジサポ転換(※)を取り入れることは、勝率を上げるために欠かせません。
レジサポ転換は水平線だけでなく、チャネルラインやトレンドラインでも機能します。
レジサポ転換は多くのトレーダーが注目しており、反応する可能性も非常に高いといえるでしょう。
大きなトレンドを意識する
フラッグは、トレンドの継続を示すチャートパターン。
ですから、トレンドの方向にエントリーすることが鉄則になります。
ただ少し難しいのが、フラッグは一時的にトレンド方向と反対の動きを見せること。
「トレンドが転換したかも」と勘違いして、ヤラれてしまうパターンがあるのです。
トレンドの流れを間違わないように、必ず上位足のチャートを確認しましょう。
また、なるべく多くのローソク足を表示させるのも有効です。
チャートパターンも見つけやすいので、個人的にオススメ。
フラッグの角度に注意する
フラッグの角度には要注意です。
なぜなら角度が急すぎると、うまく機能しないことが多いから。
角度があるということは、それだけ反対方向の勢いが強いことに他なりません。
上のチャートのようなケースでは、下降の勢いも強く、戻り売りも入ってきます。
結果もみ合う可能性が高くなります。
フラッグの角度にも十分注意を払ってください。
ブレイクでのエントリーは見送ろう
フラッグを使ったエントリーに、ブレイクで入るパターンがあります。
一般的な説明では、ブレイクでのエントリーを紹介するほうが多いかも。
ですがボク的には、ブレイクエントリーはオススメしません。
なぜなら、ダマシにあう可能性も高く、損切りが遠いからです。
もちろん、どのエントリーポイントでもダマシはありますが、ブレイクでは勝率・期待値ともに悪すぎます。
一言でいえば、【おいしくない】
その点、押し目・戻り目でエントリーした方が勝率も高く、リスクも少なめ。
あせってブレイクでエントリーしなくても、じっくり待った方がいい結果につながると思います。
まとめ
本日のまとめです。
◎フラッグとは
- トレンドの継続を示唆するチャートパターン。
- 高値と安値にそれぞれ平行のライン(チャネルライン)が引ける。
◎フラッグを使ったオススメのエントリーパターン
- サポート・レジスタンスラインを活用したポイント
- ブレイク後の押し目・戻り目を狙ったポイント
◎フラッグでエントリーする際のコツ
- サポート・レジスタンスラインを活用する
- 大きなトレンドを意識する
- フラッグの角度に注意する
- ブレイクでのエントリーは見送る
フラッグはチャート上にひんぱんに出現します。
うまく活用して、エントリーパターンを増やしましょう。
また、ヘッドアンドショルダーやダブルトップなどのチャートパターンについても、別記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
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川西 能司
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