投稿日:2020年11月11日 | 最終更新日:2022年10月8日
こんにちは、川西です。
チャートに水平線を引いたけど、ゴチャゴチャして見にくいなんてことありませんか?
水平線というのは、意識される高値・安値、キリのいい数字など、重要な価格帯に引くものです。
それなのに線だらけになってしまって、判断に迷うようであれば元も子もありません。
ボクはシンプルなトレードをしたくて、水平線を活用したトレードを始めました。
でも重要だと思う価格に水平線を引けば引くほど、チャートがわかりにくくなってしまった経験があります。
原因としては、MT4/MT5に標準でついている水平線を引く機能を使っていたからでした。
カンタンに水平線が引ける便利な機能ですが、チャート全体に引いてしまい、見づらいという欠点があったのです。
実はMT4/MT5では、もっと見やすい水平線を引く方法があるのです。
そこでこの記事では、MT4/MT5で水平線をスッキリ引く方法をご紹介します。
教わった部分もありますが、トレード歴8年目のボク流のやり方もあわせてお伝えしたい思います。
ご参考になれば幸いです。
Contents
スッキリと見やすい水平線とは
下図はMT4に備わっている水平線の機能をつかった場合のチャート。
ブログとかでもよく見かけますね。
ただこのままだとちょっと見にくいし、本数も多くてどこから引いてきた水平線かも分かりづらい。
ここからトレンドライン・チャネルラインなどを引くと混乱に拍車をかけることに・・・
そこで、ボクが実践している水平線の引き方が下図。
どうですか?
スッキリ見やすくなったと思いません?
スッキリした水平線を引けるようになることは、チャート分析にも大切なポイントです。
ぜひマスターしておきましょう。
スッキリと見やすい水平線の引き方
結論としては『トレンドライン』を使います。
図で説明しますね。
(以下はMT4を使って説明していますが、MT5でも考え方は一緒です)
①『トレンドライン』ボタンをクリック
②適当にトレンドラインを引く
③引いたトレンドラインをダブルクリックして選択
そうすると、3点のドットがトレンドライン上に表示されます。
④Shiftを押しながら始点まで戻す
トレンドラインの一番右(3つめ)のドットをShiftを押しながらトレンドラインの起点となる左側のドットまでもっていきます。
そうすると 0/0 という表示になります。
⑤Shiftを押しながら右側に伸ばす
始点から再度Shiftを押しながら右側にドラッグ
そうすると水平線が右側に延長されます。
これで完了です。
慣れてしまえばカンタン。
また、この作業は1回だけでOK。
なぜなら、ラインをコピーできるから。
あとはコピーした水平線を重要な価格帯に移動させれば完了。
シンプルですね。
スッキリと見やすい水平線を引くときのコツ
スッキリ水平線の引き方はお分かりいただけたでしょうか?
ひょっとしたら上の画像を見て、
「なんで水平線の数が減ってるの?」
と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。
実はスッキリと見やすい水平線の引き方には、もうひとつコツがあります。
図で説明します。
先ほどの水平線の引き方をつかっても、過去のレジサポをそのままにしてしまうと、結局ゴチャゴチャ度はあまり変わりません。
そこで現在のレートが波を作る過程で、過去のレジサポを越えてきた場合はそのライン(点線部分)を消します。
スッキリしました。
ご覧のとおり、分かりやすくするためサポートラインとレジスタンスラインを色分けしていますが、とくにやる必要はありません(笑)
レジサポの考え方
レジスタンスライン・サポートラインを引く際にはポイントがあります
それは『抜けたレジサポはそれほど重要でない』ということ
なぜなら、レートがレジサポを抜けると次のレジサポを目指す性質があるためです。
ただしボクの場合は、レートが越えても『直前のレジサポ』や『何度も弾かれているライン』は残すときがあります。
レジサポ転換でエントリーポイントになる可能性があるためです。
また、直近のトレンドで作られたレジサポのほうが、過去のトレンドで作られたレジサポより意識されます。
けど、過去のトレンドで作られたレジサポといっても「抜けていないレジサポは重要」ということを覚えておきましょう。
他の時間足と水平線を重ねてみる
スッキリと見やすい水平線の引き方とコツはお分かりいただけたでしょうか?
あとはチェックする時間足ごとに水平線を引いていくだけです。
ここからはあなたがどのような環境下でチャートを見ているかによりますが、ボクは基本的のノートパソコン1台(出先はアイパッド)でやっています。
だから、カッコよく見える画面4分割などは、逆に見にくくて仕方ありません。
そのため1枚チャートで各時間足の水平線が分かるようにしています。
実際画面で見てみましょう。
まず日足に水平線を引きます。
日足の水平線だと分かるように色をつけます(注)。
ちなみにボクは、高値安値の判定にブレをなくすため、『スイングハイ・ロー』を利用しています。
といっても、いちいち本数を数えるのは手間なので、有料のインジケーター『SwingHL-mesen』を使っています。
めっちゃ便利。
表示される高値・安値に、さきほどの水平線の引き方のルールを適用したのが上図です。
次に4時間足に切り替えて、水平線を引きます。
4時間足の水平線だと分かるように色をつけます。
1時間足も同じく
すると、2つ以上の時間足がだいたい重なっているところは、強いレジサポになっているのが分かります。
(説明上ラインを重ねていますが、ボクは見にくいのが嫌なので、重なっている場合は上位足のみラインを太くして残します)
下部のグレー部分は、日足・4時間足・1時間足のサポートラインと重複。
日足を見ているトレーダーと4時間足・1時間足を見ているトレーダーがほぼ同じサポートラインを意識しているので、とても強いサポートラインだというのが判断できます。
つまり、ロングを仕掛けるのにいいポイントですし、ショートは利確または待つというシナリオが描けるでしょう。
相場は多数決の原理で動いています。
1つの時間足より上位の時間足を足したトレーダーの数が多い方が強く意識されるのは当然です。
このように複数の時間足の水平線を重ねることで、強く意識される価格帯が分かるようになります。
「スタイル」で色や太さをかえることができます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
本日のまとめです。
MT4・MT5でスッキリと見やすい水平線の引き方
- トレンドラインをクリック
- 適当にトレンドラインを引く
- 引いたトレンドラインをダブルクリックして選択
- Shiftを押しながら始点まで戻す
- Shiftを押しながら右側に伸ばす
MT4・MT5でスッキリと見やすい水平線のコツ
- 抜けたレジサポは消す
- 過去の抜けていないレジサポは残す
レジサポの考え方
- 抜けたレジサポはさほど重要ではない
- レートがレジサポを抜けると次のレジサポを目指す性質がある
- 過去のトレンドでできたレジサポより、直近のレジサポが意識される
- 過去のレジサポでも抜けていないレジサポは重要
このように見やすい水平線を引いけたら、次はシナリオを立てていく段階になりますが、それはまた別の記事で。
あなたの参考になれば幸いです。
川西 能司
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