エントリーする前に②【トレードシナリオを作成する】

チャートを開いたら、いきなりエントリーポイントを探していませんか?

「トレードするんだから、エントリーポイントを探すのは当たり前でしょ」
そう思う方もいらっしゃるでしょう。

ボクがFXを始めた頃は、典型的な値ごろ感トレーダーでした。
目先のローソク足が上昇すれば買い、下がれば売る。
相場に振り回されてばかりの毎日。
そんなトレードを何とかしようとまず取り組んだのが【目線の固定】です。

エントリーする前に①【ダウ理論で目線を決める】

2017年6月25日

エントリーをする前に目線を固定することで、目先の値動きにアタフタすることがなくなりました。

そしてもうひとつ、トレードを始める前にある作業をすることでトレードが劇的に変化したのです。

それが【シナリオ作成

ボクはトレード歴4年目ぐらいから、毎日トレードシナリオを作っています。
そうすることで成績がグッと安定しました。

今回は、ボクなりのシナリオ作成~エントリー後までの流れを説明します。
少しでも参考になれば幸いです。

トレードシナリオを作成するために必要な能力とは?

「トレードシナリオを作りましょう」といっても、初心者の方はどうすればいいかわからないと思います。
シナリオを描けるようになるために必要になってくるのは、『チャートを読めるようになること』です。

では、どうすればチャートを読めるようになるのでしょうか?

トレーダーによってやり方は様々だと思いますが、ボクが必要だと思うのは【ダウ理論】と【水平線
この2つがあれば、チャートが読めるようになると思います。
ですから、まずはこの2つをしっかりと理解しておきましょう。

ダウ理論については

テクニカル分析の王道『ダウ理論』の基本からメリット・デメリットまでを解説

2020年11月21日

水平線については

FXでシンプルに水平線を引くための3つのポイント

2020年1月1日

上の記事をご覧ください。

トレードシナリオ作成~エントリーまでの流れ

トレードと聞くと、エントリー手法のことを思い浮かべる人も多いでしょう。
でも、エントリーはあくまでもトレードの一部に過ぎません。

トレードを分けると以下の手順になります。

  1. 日足から順番に全体像を確認(月曜は週足、月初は月足もチェック)
  2. どの波を狙っていくかを決める(目線を固定する)
  3. シナリオを描く
  4. シナリオのポイントに価格が到達したら、短期足を見る
  5. 短期足で反転が確認でき、期待値(リスク・リワード)が高ければエントリーする
  6. 結果にいたらないと判断するポイントを明確に決め、ポジションを保有する
  7. トレードを記録する(良かった点・悪かった点の見直し含む)

上記がトレードの流れです。

もちろん、人によって多少やり方は違うでしょう。
しかしながら、【シナリオを立てる→トレードする→記録・検証する】という大きな流れは、常勝トレーダーは必ずしていると思います。

特に①~③の流れはとても重要。
シナリオがない状態でトレードするのは、目的も決めずにただ運転するようなもの。
目先の値動きでアタフタするだけです。
ですから、まずはチャートを見てシナリオを描けるようになることが大切だといえます。

では、流れを細かく見ていきましょう。

①日足から順番に全体像を確認(月曜は週足、月初は月足もチェック)

全体像を把握していないと、うまくシナリオを描けません。
そのために大きな足から順番にチャートを見て、現在値が全体の動きのなかのどういう位置にあるのか意識します。

まずは日足をチェック。

日足

流れを意識するためには、チャートに波を描くと分かりやすいです。

日足ではAB波のなかでレンジを形成しつつも、高値Aを目指しているのがわかります。

4時間足

続いて4時間足。

同じようにまずは波を描いていきます。

4時間足では戻り高値(オレンジ線)を実体で上抜けして、買い目線になっているのが分かります。

1時間足

最後に1時間足を見ます。

波を描きます。

1時間足も戻り高値(オレンジ線)を抜けて買い目線になっています。
また他の時間足と違い、波もキレイで分かりやすいですね。

全体像を見ることで、日足は売り目線ながら高値を目指していること、4時間足・1時間足ともに買い目線であることが分かります。

つまり、買いのほうが有利だということですね。

ボクは1時間足まで見ていますが、スキャルピングなどをメインにしている方は、30分足、15分足も同じようにチェックするといいと思います。

②どの波を狙っていくかを決める(目線を固定する)

全体像の確認が終わったら、次にどの時間足のどの波を狙っていくかを決めます。
ボクの場合はデイトレーダーなので、4時間足または1時間足の波を狙うことがほとんどです。
今回のケースでは、どちらも買い目線であることが分かっているので、上昇波だけに狙いを絞ります。

紫の動きを狙っていきたいところです。
目線が固定できたら、シナリオを描いていきます。

③シナリオを描く

シナリオを描く際には、反転しそうなポイントをまず探します。
反転ポイントは、【水平線】と【フィボナッチ】で探していきます。

フィボナッチの使い方についてはこちらの記事をご覧ください。

フィボナッチリトレースメントの使い方と重要な4つの数値とは?

2020年1月8日

まずは4時間足

4時間足チャートに、水平線(赤線)とフィボナッチ(※注)を引きました。
フィボナッチ38.2%と50%付近は、水平線と重なる部分。
そのため非常に強いサポートライン(反転ポイント)になりそうだと想定できます。

フィボナッチを引くタイミングは、本来は落ちてきてから。上昇(下降)中に引いても引き直す手間ばかり増えますからね

4時間足の波を狙う場合は、上図のような紫のような波の動きをシナリオとして描きます。
(もっと手前の水平線は浅すぎるので、ボクだったら見送ります)

1時間足も同じように反転しそうなポイントを探していきます。

1時間足に水平線とフィボナッチに引きました。
それに先ほどの4時間足のフィボナッチを重ねています。

するとどうでしょう?

赤枠のポイントは【1時間足フィボナッチ50%+水平線+4時間足フィボナッチ38.2%】と、かなり強力な反転ポイントになりそうだというのが想定できます。

ですから、4時間足・1時間足どちらの波を狙う場合でも、上図の赤枠付近からの反転を狙ったトレードシナリオが中心になると思います。

ちなみにボクは、上の理由から1時間足のフィボナッチ50%・61.8からの反転を狙ったシナリオにしました。

④シナリオのポイントに価格が到達したら、短期足を見る

シナリオを描いたら、あとは値動きが反転ポイント付近にくるまで待ち受けます。
反転ポイントに価格がきたら、短期足を見ます。

下図は1時間足チャート。

1時間足のフィボナッチ38.2%付近で多少反発しましたが、結局50%付近まで落ちてきました。

もし、想定ポイントにくるまでに反発したら仕方がありません(笑い)
見送ればいい話です。
それまで狙おうとしたら、元の値ごろ感トレーダーに逆もどりするだけ。

今回はちゃんと想定ポイントに来た場合で説明していますが、シナリオどおりの値動きにならないことなんてよくあります。
でも、それを見送って、シナリオどおりの時だけエントリーするようにすれば、間違いなく成績は安定しますよ。

では、反転ポイントまで価格が到達したので、短期足でエントリーポイントを探すようにしましょう。

⑤短期足で反転が確認でき、期待値(リスク・リワード)が高ければエントリーする

シナリオで描いた反転しそうなポイントに価格が到達したら、短期足でエントリーのタイミングを計ります。

気を付けたいのは、反転しそうなポイントに価格がタッチしたときに、バチンとエントリーしてしまうことです。
強力なレジスタンス(サポート)ライン以外は、やめときましょう。
なぜなら、必ず反転するとは限らないからです。

ボクがオススメするのは、短期足の目線が変更になったらエントリーする方法。
下のチャートをご覧ください。

上のチャートは15分足。

矢印のポイントは、反転しそうなポイント(1時間足フィボ50%+レジサポ転換+4時間足フィボ38.2%)です。
ポイントで反発もしていますが、短期の戻り売りも入ったりしています。
あとから見れば、エントリーしても問題ないポイントかもしれませんが、もしかしたら短期の戻り売りが勝っていたかもしれません。

そこで、短期足も戻り高値(赤線)を抜いて買い目線になるのを待つのが安心だといえます。
上のチャートでは黒丸の部分ですね。

短期が買い目線になったら、エントリーするポイントを絞ります。
ボクが実際エントリーしたのは上の画面。
短期が買い目線になり、かつ切り下げラインを上抜け確定した段階です。
4時間足・1時間足・15分足と買い目線になり、かなり買い優先の状況といえます。

第一の利益目標は、シナリオで描いた波の高値。
損切りラインは、上のチャートの黒線部分です。

リスク・リワードも高い、期待ができるトレードです。
その後を見てみましょう。

キレイに利益目標に到達しました。
この後、さらに伸びるかもしれませんし、反発してくるかもしれません。
先は分かりませんが、ひとまずはトレードシナリオどおりにいったということです。

今回は目標までうまく到達したチャートですが、目標までいかない場合はどうするかも決めておかないといけません。

⑥結果にいたらないと判断するポイントを明確に決め、ポジションを保有する

トレードシナリオの段階で、目標までいかない場合のシナリオも考えておく必要があります。
ボクの場合ではあれば、短期足(15分)の押し安値が抜かれたら、ポジションを決済するようにしています。

赤丸の部分が押し安値。
仮に目標まで到達せずに、この押し安値を下抜けした場合はポジションを決済します。
一番左の赤丸部分は損切りですが、他の3つは少しでも利益を残すができているのが分かりますよね。

⑦トレードを記録する(良かった点・悪かった点の見直し含む)

トレードシナリオを作成していも、必ずうまくいくとは限りません。
特にやりがちなのが、シナリオとは全然関係ないエントリーをしてしまうことです。

説明で使ったチャートでも、実際想定ポイントに到達してから、エントリーできるまで丸2日かかっています。
最初のころは、その間にエントリーしてしまうかもしれませんし、もっと早い段階でエントリーしてしまうこともあるでしょう。

そこで、オススメなのがトレード結果を記録すること。

トレードシナリオはもちろんのこと、結果もすべて記録するようにしましょう。
シナリオの精度が上がっていくことはもちろんですし、きっとシナリオどおりにしなかったトレードがいかに利益を損ねているのか分かると思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?

エントリーをする前に、シナリオを作成する重要さがお分かりいただけたでしょうか。
シナリオを描かず、やみくもにエントリーをしても、結局はうまくいきません。

面倒だと思いますが、トレードでは必ずシナリオを作成するようにしましょう。
そのときにこの記事が参考になれば幸いです。

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nouji

noujiと申します。 トレード歴8年目になるトレーダーです。 数々の失敗・挫折を繰り返し、今ではラインを活用したシンプルなトレードに落ち着いています。

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