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初心者でも シンプルな順張りを学べる書籍「裁量トレーダーの心得 初心者編」

投稿日:2018年6月18日 | 最終更新日:2022年12月3日

今日は、実践的でシンプルな順張り方法を勉強したい人に
オススメの教材をご紹介します。

今回ご紹介する「裁量トレーダーの心得 初心者編」は、

1.トレンドに沿ってトレードする

2.トレンド再開後の押しや戻りで仕掛ける

ただそれのみに絞って書かれています。

僕がこの書籍をオススメする理由は、シンプルなトレードルールと
徹底したトレンドフォローのみを追求しているから
です。

移動平均線とローソク足のみでトレードを行うので、
余計な判断材料は必要ありません。
そして、大事なトレンド判定も矢印を一本引くのみ。

システムトレーダーから“トレンドフォローの愚か者にかわった“著者によって書かれた本書は、
必ずアナタのトレードにお役に立つでしょう。

単純でシンプルな順張り手法です。

今回ご紹介する書籍は、

「逆張りが大好き」「目新しい手法を探している」「スキャルピング命」という方には、あまりオススメできません

どちらかというと、次のような人にオススメです↓

  • トレンドフォローに徹したい人
  • 聖杯探しに疲れた人
  • シンプルなトレードを目指したい人
  • どうしても勝てない人

 

 トレンドに沿ったトレーディング

少なくともポジションを取っている間はトレンドに従うしかないのだ。
そうしないかぎり、利益は得られない。
市場にいる間はトレンドに従うしかない以上、
いつもトレンドに従ったほうがよい、というのが私の考えだ。

引用:パンローリング社 デーブ・ランドリー「裁量トレーダーの心得 初心者編」より

「当たり前だろ!何言ってるの?」

と、思う人もいるでしょう。

でもね、その当たり前のことをできていない人って実は多いんですよね。

僕も、明確なトレンドとわかっているのに逆張りしたり、
トレンドがでていないのに、トレンドフォロー(と思って)を仕掛けたり、
そんなことをしてお金を溶かしてきました…

負けが続くようなら自問してみよう、
「トレンドに逆らっていなかっただろうか?トレンドが何もないところでトレードの機会を見つけようとしていなかっただろうか?」

本書では、このトレンドの認識と見極めに必要な条件も明示してくれています。

トレンドの認識は矢印

「本気か?」と最初は疑ってしまうトレンド認識手法。

なぜなら、矢印一本引くだけですから(笑)

ですが、これは非常に大切な考えです。
なぜなら、このシンプルなトレンド判定さえできていない可能性があるからです。

あなたが負け続けたトレードを見直してみましょう。
矢印と反対方向に仕掛けていたり、矢印が引けない横ばいのときにトレードしていたりしませんか?

チャートにしっかりと矢印を書けるときに、その方向に沿ってのみ仕掛ける
この重要性を本書では教えてくれます。

トレンドの見極めるための条件

本書ではシンプルな矢印でのトレンド認識に加えて、より詳しくトレンドを見極めるための条件が紹介されています。

  • 高値と安値の切り上げ(切り下げ)
  • 持続力
  • 足のパターン
  • 移動平均線(傾き・デイライト)

詳しくは本書に任せますが、いずれも初心者でも簡単に判断できる材料です。
あなたがすべきことは、チャートに矢印を書いて、いずれかの条件を当てはめてみることだけです。

気をつけなければいけないのは、無理に当てはめてみようとしないこと
はっきりトレンドとわかるところで仕掛けるのを心がければいいのですから。

 

驚くほど単純な仕掛けのルール

安値で買おうという試みは敗者の戦略だ。すぐに分かるが、高値で買って、さらに高値で売るほうがずっとよい

引用:パンローリング社 デーブ・ランドリー「裁量トレーダーの心得 初心者編」より

本書で紹介されている仕掛けのルールは、とても単純です。
そして、トレンドフォローの基本形とも呼べるべきものです。

もし、あなたが何かしらのトレードルールを持っていないのであれば、あるいは見直しを図らないといけないのなら、本書で紹介されているルールが参考になるでしょう。

ここでは、そのルールの概要を説明します。

1.トレンドノックアウト

資金か忍耐力が足りない人は、調整の兆しが最初に見えたときに、素早く相場から抜け出すだろう。
トレンド方向にトレーディングをするのは良い考えだ。しかし、私が学んだことによると、自分で仕掛ける前に弱いトレーダーが相場でノックアウトされて負けるまで待つほうがずっとよい。
待てば、これらのトレーダーがポジションを手仕舞うときに、道連れにされる確率が減るから
だ。
また、このノックアウトの値動きは天井や底を狙う人を引き寄せたあとで、振るい落とすことがある。
トレンドノックアウトは上昇トレンドでも下降トレンドでもうまくいく。

(中略)
トレンドノックアウトは、負けたトレーダーがノックアウトされたあとに現れる
強いトレンドをとらえることができる。

引用:パンローリング社 デーブ・ランドリー「裁量トレーダーの心得 初心者編」より

トレンドノックアウトのルールは、単純かつ効果的です。
本書では、このトレンドノックアウトよりも早い仕掛け(標準の仕掛け)が紹介されていますが、
より安全な仕掛けとして、このルールが取り入れられています。

僕自身は、エントリーのタイミングを図るのにさらに下位足を見ることがほとんどですが、
もし一つの時間足で仕掛けるとしたら、ここで紹介されている標準的な仕掛けやトレンドノックアウトを採用すると思います。それだけシンプルでわかりやすい。

具体的なルールは、本書で書かれていますが、画像を見るだけでわかる人は分かるでしょう。

このルールのメリットは、仕掛けポイント余裕を持たせることによって、『ふるい落とし』にかからないということだと思います。損切りは遠くなりますが…

標準的な仕掛けでは、損切りも浅く・利益も大きい反面、ストップにかかることも多くなります。
どちらを採用するかは性格にもよると思いますが、『高値で買って、さらに高値で売る』この意識が非常に大切だと教えられました。

2.持続的なトレンドでの押し・戻り

持続的トレンド中での押しや戻りが規則的に調整する性質のおかげで、トレーダーは順調でいられる。
規律を無視しがちになったときでも持続的トレンド中での押しや戻りのトレードに集中するようにすれば、私たちはトレンドに逆らうのではなトレンドに沿ったトレードを行うことができる。
最も重要なことは、このパターンに従えばトレンドのない相場で仕掛けずに済むということだ。
引用:パンローリング社 デーブ・ランドリー「裁量トレーダーの心得 初心者編」より

著者が、トレンドを分析するのに矢印を引くことの次に好きテクニックが、『持続力』を探すことだそうです。

『持続力』とはトレンドラインに近いもので、できるだけ多くの足にラインがかかるように引くのが特徴

この『持続的なトレンド』での押し・戻りを仕掛けるのが、このルール
仕掛けには先ほどの『トレンドノックアウト』や標準の仕掛けを利用します。

ちなみに僕自身は、この『持続力』という意味ではラインを引くことはありません。トレンドラインは引きますけど。

 

3.移動平均線への別れのキス

「移動平均線への別れのキス」のパターンは単純移動平均線だけを用いて定義し
た押しや戻りのことだ。いったんデイライトを基準にしたトレンドができたら、移動平均線に向かう押しや戻りを探す。それはトレンド途上の押しや戻りなのか、本格的な調整なのかについて、勝手に推量しないで済むので、トレード経験があまり長くない人にとっては素晴らしいパターンになる。
また、目で見てすぐに分かりやすいという点もよい。
引用:パンローリング社 デーブ・ランドリー「裁量トレーダーの心得 初心者編」より

移動平均線の数字こそ違いますが、僕もよく利用するパターンです。
『移動平均線への別れへのキス』とか大層なネーミングがついてますが、単純な移動平均線を利用した押し・戻りの仕掛け

特徴的なのは、一度安値が移動平均線を下回ることをルールに置いていること(買いの場合)
シンプルだからこそ、使い勝手がよく余計な判断も必要としないのがいいところですね。

最も重要な部分ー資金管理

お金を儲けるためには、まずお金を失わないことだ。
だれもが大きな利益を得られそうなトレードについて学びたがる。
しかし、利益を得られそうにないときに何をすべきかは、だれも説明したがらない。
資金管理は景気よく儲かるような魅力的な話ではないからだ。実際、それは退屈だ。

引用:パンローリング社 デーブ・ランドリー「裁量トレーダーの心得 初心者編」より

トレードで大事なことは『稼ぐこと』ではなく、まずは生き残ること
僕はこのことに気づいたのが遅すぎました。
なぜなら、気づいた時には多くのお金をなくしていましたから。

多くの本や商材は、エントリー方法や心理面ばかり焦点をあてます。
でも、一番最初に覚えなければいけないのは、この資金管理の部分だと僕は思います。

著者もこの資金管理の項目が一番大事だと述べています
本書での損益管理の考え方は、初心者の方であれば読んでおくべき(または取り入れるべき)だと思います。

損切りのストップ置く技術(1〜2%ルールと共に)

理想的なケースで言えば、押し目買いの場合は安値のすぐ下にストップを置いてもいいでしょう。でも、相場は僕たちの思い通りにはなかなか動いてくれません。

そこで本書では、きつすぎず、緩すぎず、ほどよい加減のストップの置き方を事例とともに紹介してくれています。

トレイリングストップを使い、稼いだ資金でトレードする

含み益がでたら、一部を利食い、マーケットのお金だけで利益を伸ばしていく方法が紹介されています。どのタイミングでストップを上げるのか?を丁寧に説明してくれています。

正直、僕は最初の目標にたどり着いた時点で利食うことがほとんどなので、このトレイリングストップを使って、利を伸ばしていくことは今後の課題です。

本書の残念な点

別に残念ではないのですが(汗)、トレードルール自体はシンプルな順張りですが、本書では日足ベースで説明されています

著者のように、株取引がメインならルールに該当する銘柄を探せばいいのでしょうが、僕のようにFXオンリー(しかもポンド円オンリー)だと、ルールにがっつりはまるケースはそうそうありません

日足でみた場合、数ヶ月待つことも十分にありえます
だから、あなたもFXメインのトレーダーであれば、

  • 時間足を見直す
  • 取引通貨を増やす
  • ルールを若干修正する

等をする必要はあるかと思います。

いずれの場合でも検証することが大事ですが、トレンドフォローという考え方ですので、どの時間足でも通貨でも採用できるはずです

まとめ

本書では、愚直なまでのトレンドフォローについて書かれています。
使う指標もローソク足と移動平均線のみですから、ルール自体もシンプルです。

まだトレードルールがない方や聖杯ばかり探している方などは、本書を手に取ってください。
こんな簡単なルールでも、それだけに徹していれば十分利益が残せるとわかるはずです。

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川西 能司

川西と申します。 トレード歴10年目になるトレーダーです。 数々の失敗・挫折を繰り返し、今ではラインを活用したシンプルなトレードに落ち着いています。

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