投稿日:2020年7月30日 | 最終更新日:2022年2月4日
「どこを高値と安値にすればいいかわからない…」
「イマイチ高値と安値に自信がない」
そんな悩みをお持ちではありませんか?
高値と安値の判断には、自分で決めたり、システムで自動判定したりと方法はいくつもありますが、ひとつ言えることは『ブレないルール』が必要だということです。
なぜなら、高値と安値を決めるのに毎回基準が変わると一貫した相場分析や検証ができないからです。
そのため高値と安値を決めるのには、ブレないルールが重要になります。
そこでオススメなのが『スイングハイ・スイングロー』
スイングハイ・スイングローは多くのトレーダーも使っているシンプルな高値と安値の決め方なので、他のトレーダーと同じ基準で相場を見ることができます。
この記事では、スイングハイ・スイングローの仕組みや使い方を説明しています。
最後までご覧いただければ幸いです。
Contents
なぜ高値・安値のルール化が必要なのか?
そもそも、なぜ高値・安値の決め方にルールが必要なのでしょうか?
それは、トレンド・レンジの判断を定義(ルール化)するためです。
相場の流れは、ざっくりとトレンドとレンジに分かれます。
トレードを行う前には、環境分析で「今がトレンド相場なのか?レンジ相場なのか?」を判断する必要があります。
なぜなら、相場がトレンドなのか・レンジなのかによって取るべき方針が変わってくるからです。
例えばレンジ相場なのにいつまでもトレンドフォローをしていては、勝率や利益も大幅に変わってしまいますよね。
そのため環境分析が必要になるのです。
そして世界中の多くのトレーダーが、環境分析の判断基準にしているのが『高値・安値』です。
「高値や安値を超えているのか?」というのを基準に、今の環境がトレンド・レンジ相場と判断しています。
しかし、もし仮にこの高値・安値の決め方が毎回変わってしまうとどうなるでしょう?
そう、毎回分析の結果が変わってきてしまいます。
当然ながら、安定した成績も残すことができないのではないでしょうか?
ちなみにはボクはダウ理論による目線の固定を推奨していますが、これも実は高値・安値の定義付けによってはトレーダーによってバラツキができます。
同じ時間足を見ていても、Aトレーダーは買い目線でBトレーダーは売り目線ということは当然あり得るでしょう。
そもそも相場分析に正解なんてないのですから。
大切なことは自分自身のブレないルールを設けるということです。
あるのは『納得解』だけ。
高値・安値の判断をルール化できれば、一貫した分析ができるようになるので、それだけ自分自身の判断にも納得できるようになるでしょう。
とはいっても、何を基準にルール化すればいいか悩む人もいるかもしれません。
ボク自身は過去チャートを利用して、何度も波(高値・安値)を描く訓練をしました。
FXを始めた頃は、この「スイングハイ・ロー」の存在を知らなかったので、がむしゃらにチャートに波を描きまくっていた…
その結果今では、チャートを見ると大体波(高値・安値)がイメージできるようになっています。
その経験から、このブログでも「Zigzagなどのツールに頼らず、まずは波を描いきていきましょう」と書いてますし、一度身につけばかなり便利な力となります。
(そもそもZigzagはリペイント(引き直し)するし…)
しかし、それにはどうしても時間と訓練が必要であり、決してシンプルではないという問題があります。
そこでオススメするのが『スイングハイ・スイングロー』です。
スイングハイ・スイングローとは
まずはスイングハイ・スイングローの定義を見てみましょう。
シンプルですね。 シンプルなルールは他にもありますが、スイングハイ・ローをオススメするのは、世界で最も使われているルールだからです。 多くのトレーダーが同じ視点で見ているのですから、それだけ有効な分析もできるということですね。 ラリー・ウィリアムズの名著。読んでおいて間違いなし! スイングハイ・スイングローはローソク足を数えるだけですから、初心者でもカンタンに高値・安値が分かります。 高値・安値を決めるのをルール化できれば、相場分析の精度は向上します。
綺麗なチャートであれば波を描きやすいですが、そんなチャートばかりではありませんよね。 しかし、高値・安値をルール化できていれば、そんな時でも一貫した分析が可能になります。 高値・安値をしっかりとルール化できれば、一貫した環境分析が可能になるだけでなく、トレンドラインなどのラインの精度も格段に上がります。 なぜなら、トレンドライン・切り下げライン・平行線・チャネルラインなど、ラインのほとんどが高値・安値に対して引くからです。 特にトレンドラインを引くときは、高値・安値を更新したかどうかが重要です。 トレンドラインの引き方については下記の記事をご参照ください スイングハイ・ローは、ローソク足の本数を数えるだけで高値・安値を判断できるので、非常にシンプルだということがお分かり頂けたと思います。 しかしながら、「1本1本数えるの面倒くさいな」と人もいるでしょう。というか、そちらの方が多いのではないでしょうか? 当然ながら、このスイングハイ・ローを表示するMT4のインジケーターは結構あります。 個人的にオススメなのは『SwingHL-mesen』 有料ですが、ダウ理論で大切な『押し安値・戻り高値』も表示してくれるので、ダウ理論をトレードに取り入れたい方には最適だと思います。 押し安値・戻り高値を『ローソク足のヒゲ・実体抜け』どちらでも選べるようになっているのは、個人的にうれしいポイント。 ボクの求めている機能を全て有している『Swing HL-mesen』 「有料はちょっとな・・・」という方は、無料のインジケーターでも構わないと思います。 いかがだったでしょうか? 本日のまとめです。 高値と安値をルール化は、一貫したトレード分析の第一歩です。
そして、多くのプロトレーダーも同じように判断しているのですから、使わない手はないでしょう。高値・安値がルール化できれば分析に自信がつく!
いくらあなたがダウ理論を勉強したとしても、高値・安値を定義付けできていなければ、相場分析も安定しないままでしょう。
このようにルール化することで、ボックス相場も明確に高値と安値を決めることができます。高値・安値のルールがあれば、ラインの精度も上がる!
高値・安値がルール化できていないと、毎回違う基準でトレンドラインを引いてしまうことになります。スイングハイ・ローのMT4インジケーターについて
(国内のFX会社のプラットフォームに用意されているかは知りませんが…)
また『Forex Tester』でも動くので、検証時にもバツグンに役立ってくれます。
ダウ理論の目線の固定などにも活用できるので、断然オススメです。
ただ、あんまりインジケーターの探したりするのに時間かける必要はないでしょう。
大切なことなので、もう一度言いますが『大事なのはブレないルール化』です。終わりに
是非身につけて相場に臨みましょう。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。川西 能司
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このインジ便利そうですね。。ただ、Forex Tester 4までしかかかれていないです。5 に対応していますか?
こんにちわ。
私も開発者ではないので、ハッキリとFT5で大丈夫とは言えないのですが、
試してみる限りはできました。
とはいえ、販売元に聞いてみるのが一番かもしれません。
(具体的なこと言えなくてすいません)
ご確認ありがとうございます。
上記画面ですが、FT5のものでしょうか?
ほか、更新するとリアルタイムにスイングハイローの印が表示される感じでしょうか?
開発者に問い合わせしているんですが、回答いただけておらず、
もうちょっと待ちたいと思います。
画面はFT5(検証ソフト)です。リアルタイムでも表示されました。
注意していただきたいのが、MT4/5とFT4/5は別モノだということ。
実際のトレードはMT4/MT5で行います。
SwingHLは、MT4には対応していますが、MT5では動作しません。
(プログラム言語が違うので)
一方、検証ソフトであるFT4/5では、試してみたところ動きました。
(FT4は当然ですが)
混同されていないか、少し心配でしたので念のために。