投稿日:2021年8月29日 | 最終更新日:2022年1月13日
- 裁量トレードと自動売買どっちがいいか知りたい
- どんなメリット・デメリットがあるの?
- 裁量トレードに限界を感じているけど、自動売買ってどうなの?
こんな悩みに答える記事です。
当然ながら、裁量トレード・自動売買にはそれぞれのメリット・デメリットがあります。
どちらがいいかは、あなたの性格・トレードスタイルなどで変わってくるでしょう。
そこでこの記事では、それぞれのメリット・デメリットを紹介したいと思います。
今後どちらでトレードでしていくかの判断材料にしてください。
もちろん両方同時でもいいと思いますけど、勉強することが多いから、最初はどちらかに絞ったほうがいいでしょう。
ちなみにボク自身は、裁量トレード歴8年目のトレーダーです。
経歴を見て頂ければわかるとおり、ずーっと裁量トレードをしてきました。
でもいつまでもチャートとにらめっこしたくないので、自動売買に取り組んでいます。
では、いってみましょう。
裁量トレードのメリット・デメリット
先に裁量トレードのメリットとデメリットを説明したいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
裁量トレードのメリット
まずは裁量トレードのメリットを見てみましょう。
◎フレキシブルな対応ができる
裁量トレードの最大のメリットは、柔軟性。
『トレードをする・しない』『どの通貨ペアでやるか』『どれくらいの資金量でやるか』なども自由です。
この柔軟性が、大きな利益を生んだり、損失を回避したりするのに役立ちます。
たとえば自動売買であれば、あらかじめ決められたルールにもとづいて、注文が自動的に処理されます。
ですが裁量トレードであれば、「相場に勢いがあるな。もう少し決済を待とう」「ん?ここでエントリーするのは危険だぞ。様子を見よう」といった具合に、相場に応じた柔軟な対応ができるのです。
もちろん自動売買でも、システムを止めたりすることで、ある程度の対応はできるでしょう。
でもそれだと、チャートを見て自分で判断する裁量トレードとあまりかわりませんよね?
◎一生使える武器になる
裁量トレードを身につけると、一生使える武器になります。
なぜなら、身につけた知識はどんなスタイルにでも通じるからです。
たとえばボクの場合、水平線やトレンドラインなどのラインを使ってトレードをしています。
この水平線やトレンドラインを引くスキルは、スキャルピングなどのトレードスタイルや通貨ペアに関係なく使えます。
それは自動売買をやるときでも一緒でした。
もちろんボクのようなライントレーダーではなく、移動平均線などのインジケーターを使ったトレーダーでも同じだと思います。
裁量トレードで身につけた知識・経験は、あなただけの武器になるといえるでしょう。
◎コストがかからない
自動売買は取引手数料が高かったり、優秀なEA(自動売買ツール)は有料だったりします。
その点裁量トレードは、お金がかかりません。
最低限の環境(FX口座とチャート)があれば、すぐにトレードができます。
唯一のコストといえば取引手数料ですが、それもかなり抑えられているといえるでしょう。
コストをかけず気軽にはじめられるのも、裁量トレードのメリットといえるかもしれませんね。
裁量トレードのデメリット
次に裁量トレードのデメリットを見てみましょう。
◎感情に左右されやすい
裁量トレードの最大のデメリットは、感情に左右されやすい点です。
「大きな値動きを逃したくない」
「損失は抱えたくない」
etc…
たとえマイトレードルールをもっていたとしても、感情に邪魔されて破ってしまうのです。
メリットである柔軟性がデメリットにもなるということですね。
この感情というものがトレードを一番難しくしている要因といえるでしょう。
経験者ほど、いかに感情を排除してトレードするかに重点をおいています。
と、文章にするとカンタンなのですが、実際はかなり難しいです。
ボクなんて8年トレードしても、まだ感情でトレードしていますし・・・
ですから多くのトレーダーが、あきらめて自動売買に取り組むのかもしれません。
(別に悪いことではないですよ)
◎勉強が欠かせない
裁量トレードでは勉強が欠かせません。
というのも覚えることがたくさんあるからです。
たとえ一生の武器になるといっても、検証や記録なども続ける必要があります。
もちろんこれは自動売買に関しても同じことが言えます。
ですが安定して稼げるようになるまでに努力する時間は、裁量トレードのほうが多い傾向にあるといえるでしょう。
◎時間に縛られる
日中忙しいサラリーマンや主婦のかたは、いつでもチャートを見られません。
手が空いた昼間や夜など、トレードできる時間は限られているといえるでしょう。
チャートを開いたタイミングでトレードチャンスがあればいいのですが、そうとも限りませんよね。
その点自動売買であれば、アナタにかわってチャートを監視し続けてくれます。
裁量トレードに向いているひと
メリット・デメリットを踏まえて、ボクなりに裁量トレードに向いているひとをまとめると、次のとおり。
- FX(チャート)が大好きなひと
- 自分のチカラで稼ぎたいひと
- 自分の決めたルールを守れるひと
自動売買のメリット・デメリット
裁量トレードのメリット・デメリットは以上でした。
続いて、自動売買のメリット・デメリットを説明していきます。
自動売買のメリット
まずは自動売買のメリットから。
◎自分でトレードしなくてよい
自動売買の最大のメリットは、自分でトレードしなくてよいところでしょう。
トレードの敵はなんといっても感情。
それを自動売買では軽減できます。
(完ぺきではないけど)
慌ててエントリーすることも、ビビッて損切りすることもありません。
トレードルールをシステムが忠実に守ってくれます。
いくら優位性のあるトレードルールを持っていても、感情に左右されてトレードしていては、安定して勝ち続けることはできません。
自動取引であれば、そのような感情に振り回されることもないのが大きなメリットといえるでしょう。
◎時間に縛られない
24時間ずっとトレードしてくれるのも、大きな魅力です。
自動売買は、仕事や家事で忙しいアナタに代わってチャートを見続けてくれます。
深夜・早朝でもチャンスがあればトレードしてくれます。
カンタンにいえば、自動売買では24時間いつでもチャンスを狙えるということですね。
裁量トレードのように、常にチャートを気にしていなくてもよいというのは、大きなメリットでしょう。
◎初心者でも勝ちやすい
ボクの経験則も含まれますが、裁量トレードは安定して勝てるようになるまで時間がかかります。
3年目ぐらいまでは勉強期間、と考えていたほうがいいかもしれません。
(個人差はあるでしょうが)
ですが自動売買は、あらかじめ決められたトレードルール(EA)を選んでトレードができます。
つまり、イチからトレードルールを作る必要がないのです。
そのため勝てるようになるまでの期間が圧倒的に短くすみます。
FXをはじめた人の8~9割が1年以内に退場していく世界ですから、初心者でも勝ちやすいのは大きなメリットといえるでしょう。
自動売買のデメリット
次に自動売買のデメリットを見てみましょう。
◎総合力が身につきにくい
自動売買はどうしてもプログラムに頼りがちになります。
へたすると、FXをよくわかってなくても勝てるでしょう。
そのためテクニカル分析などがおろそかになりがちです。
「勝てるなら、別に勉強しなくてもいいやん」と思われるかもしれませんが、自動売買にも得意な相場と苦手な相場があります。
ひとことで自動売買といっても、トレンド相場に強いタイプ、レンジ相場に強いタイプなどさまざまです。
そのため結局は、テクニカル分析などのチャートを分析する力は欠かせません。
自動売買にすべてを任せっきりにするのではなく、チャートを見る力は養っておかねばならないといえるでしょう。
◎取引コストがかかる
自動売買には主に次のようなコストがかかります。
- 取引手数料
- VPSなどの設備費
- EAの購入費用
取引手数料はFX会社によってかなり差があります。
トータルで見ると結構な費用になるので、よく考えてFX会社を選びましょう。
EAは無料でも、成績がいいのはたくさんあります。
まずは無料で利用できるものから試してみましょう。
◎設定が面倒
意外と厄介なのが設定。
ボクはMT4を使って自動売買をしています。
すでにMT4に慣れているボクでも、最初の自動売買の設定には手間取りました。
もしMT4自体触ったことがなければ、余計戸惑ってしまうでしょう。
でもMT4は必須なので、あきらめて慣れてください。
(国内のFX会社で用意されている自動売買は、触ったことがないのでよくわかりません。)
自動売買に向いているひと
メリット・デメリットを踏まえて、ボクなりに自動売買に向いているひとをまとめると、次のとおり。
- チャートを見ている時間がないひと
- 感情でトレードしてしまうひと
- FX初心者のひと
まとめ
本日のまとめです。
◎裁量トレードのメリット
- フレキシブルな対応ができる
- 一生使える武器になる
- コストがかからない
◎裁量トレードのデメリット
- 感情に左右されやすい
- 勉強がかかせない
- 時間に縛られる
◎裁量トレードに向いているひと
- FX(チャート)が大好きなひと
- 自分のチカラで稼ぎたいひと
- 自分の決めたルールを守れるひと
◎自動売買のメリット
- 自分でトレードしなくてよい
- 時間に縛られない
- 初心者でも勝ちやすい
◎自動売買のデメリット
- 総合力が身につきにくい
- 取引コストがかかる
- 設定が面倒
裁量トレード・自動売買どちらにも、メリット・デメリットはあります。
ご自身のスタイル・性格にあわせて選ぶようにしましょう。
川西 能司
最新記事 by 川西 能司 (全て見る)
- 【Trade Trainer】徹底レビュー!FX歴10年以上の僕が「コレ1択じゃね?」と思った神ソフト - 2024年6月30日
- 損切り貧乏にサヨナラ!損切りの達人が明かす資産を守る魔法のテクニック - 2023年7月30日
- FXのダイヤモンドフォーメーションとは?エントリーパターンと活用方法を解説! - 2023年3月4日
コメントを残す