機能するトレンドラインの正しい引き方とは?

「うまくトレンドラインが機能しない」
「トレンドラインの正しい引き方を知りたい」
あなたもそんな悩みをお持ちではありませんか?

他の人のブログなどを見ていると、なんでもかんでもラインを引いているのを見かけます。
相場は多数決の原理で動いています。
そのため自分勝手にラインを引いても誰も意識していなければ意味がありません

トレンドラインの引き方には正しいルールがあります
正しいルールがあるからこそ、他のトレーダーも意識するトレンドラインとなり得るのです。

そこで本日は、相場歴7年のボクが学習してきたトレンドラインの考え方・引き方をお伝えしたいと思います。
基準をもったトレンドラインを引けるようになれば、規律あるトレードに近づくことができます。

ではいってみましょう。

トレンドラインとは

トレンドラインの説明の前に、まずはトレンドのおさらいをしましょう。
トレンドとは一定方向へ相場が動いている状態のことです。

つまり

  • 高値と安値を切り上げている(上昇トレンド)
  • 高値と安値を切り下げている(下降トレンド)

状態のことをいいます。

トレンドラインとは、このトレンドが発生している状態のときに、2つ以上の安値・高値同士を結んだラインのことです。

このようにトレンドラインは、相場にトレンドが発生しているときに、安値同士・高値同士を結ぶことで成立します。

人によっては、

  • 安値と高値を切り上げたときに引くのが、上昇トレンドライン
  • 高値と安値を切り下げたときに引くのが、下降トレンドライン

と表現したりもします。
まー、見れば分かるのでトレンドラインだけでもOK

ご都合ラインとは

他のサイトなどでトレンドラインを「安値を切り上げる」「高値を切り下げる」という説明だけのものを見かけますが、それではトレンドラインとは呼べません。

なぜなら、トレンドがまだ発生していないからです。

仮に「安値を切り上げ・高値を切り下げ」だけでラインを引いてしまうと、下図のようにいろんな場所にラインが引けてしまうことになります。

①という最安値を付けたあと、安値を切り上げたという理由では②〜⑤のラインがすべて引けてしまいますよね。

このようなラインで、タッチする都度エントリーしていては無駄なエントリーを繰り返してしまいます。
僕はこのようなラインを『ご都合ライン』と呼んでいます。
(正式名称ではありません。そう教わっただけ)

安値切り上げライン・高値切り下げラインを使ったエントリー方法とは使い方が違います。

トレンドラインを引くためには、プロのトレーダーと同じように基準をもって引くことが大切なのです。そのためにトレンドラインを引くときは、
安値も高値も切り上げて引くのが、上昇トレンドライン
高値も安値も切り下げて引くのが、下降トレンドライン
と覚えておきましょう。

そうすることで一貫性のあるラインを引けるようになります。
また一貫性のあるラインを引けるようなるには、どこが高値・安値かを判断できねばなりません
そのためにもチャートに波を引けるようになる必要があります。

ですから、
チャートに波を描けるようになる
トレンドラインが引けるようになる
という段階を踏むことが大切です。

チャートに波を描いたり、トレンドラインを引けるようになるには訓練が必要です。
訓練するときに、僕がオススメするのは、MT4のインディケーター「SwingHL-mesen
勘ではなく、ルールによる高値・安値が表示されるので、波の認識とトレンドラインを引く訓練にもってこいですよ。

有料ですが、初心者が高値・安値をルール化するのに便利だと思います。

トレンドラインより重要なラインとは?

トレンドラインは、多くのトレーダーに意識されているラインですが、もっと注目されているラインがあります。

それは、『水平線』です。

なぜなら、水平線は縦軸(価格)に対して引くモノだからです。

つまり、時間の経過とともに変動することがありません。
変動することがないからこそ、『基準(目安)』としてより多くのトレーダーに意識されているといえます。

一方、トレンドラインは横軸(時間)が基本です。
つまり、時間とともに変動するラインなので、水平線と比べると信頼性はガクッと落ちます。

ですから、トレンドラインのみでトレードするのではなく、「水平線+トレンドライン」「インジケーター+トレンドライン」などの組み合わせで、優位性を高めていくことが重要です。

トレンドラインの引き方

それでは正しいトレンドラインの引き方をご説明します。

トレンドラインとは
①高値と安値を切り上げている(上昇トレンド)
②高値と安値を切り下げている(下降トレンド)
ときに結ぶラインのことでしたね。

見てのとおり高値・安値ともに更新されている状態です。
このとき、安値同士を結ぶことで、トレンドラインが引けます。

トレンドラインを引くときに注意しなければならないのは、そこを起点として高値・安値を更新しているかどうかです。

ここでラインを引いちゃうとただの「ご都合ライン」

実体で高値を更新したので、トレンドラインが引けます。(ヒゲは抜けたと判断しません)

このように、

  • 上昇トレンドラインを引くときは、高値を更新した安値に向かって引く
  • 下降トレンドラインを引くときは、安値を更新した高値に向かって引く

ということを必ず意識してください。

トレンドラインはヒゲに引く?実体?

ところで、あなたはトレンドラインを引くときにヒゲに対して引くのか、実体に対して引くのか、迷われたことはありませんか?

結論からいうと「どっちでも構いません

世界中のトレーダーには、ヒゲに対して引くトレーダーもいれば、実体に対して引くトレーダーも一定数います。
冒頭申し上げたとおり、相場は多数決の原理で動いていますので、一定数意識しているトレーダーがいればより機能しやすくなるといえるでしょう。

ボクからひとつ言えることは、「どっちかに決めてください」ということです。

チャート分析する都度、ヒゲに引いたり、実体に引いたりしていては再現性がなくなってしまいます。
再現性がなくなると成績は安定しません。

ですから、あなた自身どちらに対して引くのかを決めて置きましょう。
ちなみにボクはヒゲに対して引いています。

トレンドラインの引き方ー実践編

では先ほどのチャートを使って、じっくりと見ていきましょう。

これまで下落だった流れが、Aという底値をつけて上昇。
戻り高値(黄色丸)を抜けてきました。
ダウ理論では目線を売りから買いに変更するところです。

そしてBという高値をつけて下落。
この時間足だけ見るのであれば、この時考えなければならないのは、
「安値を切り上げて高値を目指す可能性がある」
ということです。

ただ、この段階ではまだトレンドラインは引けません。
高値Bを更新していないからです。

余談ですが、ボクならエントリーを考えるケースです。
(今回はトレンドラインの説明なので関係ありませんが…)

トレンドが発生すると見越しての3波を狙ったエントリーですね。詳しくは下の記事をご覧ください。


さて、続きです。

今回のケースで1番判断の迷う箇所かもしれません。
ヒゲを考えると高値Bを更新しています。
つまり、安値Cが出来上がりトレンドラインが引けるということでしょうか?

正解はありません。

ただボクの場合は実体で抜けない限りは、抜けた(更新した)と判断しません
逆にバッチリ止められているなと思っちゃいます。

ですので、ここでは実体抜けを基準に説明します。
つまり、この段階ではまだトレンドラインは引けない。
仮のCの箇所は、高値を更新できなかった、ただの安値という扱いです。

その後時間を進めると、直前の安値を割ってきましたが、Cのポイントで反転して高値Bを超えてきました。

ここで初めて安値Aと安値C(押し安値)に対してトレンドラインが引けます。
この時にようやくトレンドラインを使ったエントリーが登場してきます。

ACの安値で結んだトレンドライン近辺に来るのを待ち受けます。
しかし、今回のケースではトレンドラインまで押さずに、高値Dを更新してしまいました。

もちろん相場ですから、このように思った通りにならないこともあります。
ここは無理してエントリーせず、トレンドラインまで近づいてくるのを再度待ちます。

ポイントEの上昇も獲りたいとなると、別のルールが必要になります。まずはしっかりとトレンドライン付近まで引き寄せてからのエントリーをマスターしましょう

さらにその後です。

E→Fの波はエントリーできませんでしたが、下落してきてトレンドラインまで落ちてきました。
そしてラインにタッチしたポイントGで反発して、うまく上昇してくれました。

トレンドライン付近のポイントG近辺でうまくエントリーできれば、損小利大のトレードができていますね。
今回はうまくいったケースですが、もちろん相場は思うようにいかないことがほとんどです。

ただ、仮に今回のケースがうまくいかなかったとしても、損切りポイントは近く、目指せる利益は大きかったことは確かです。
このようなトレードができれば、例え12敗、3敗でもしっかり利益を残せることでしょう。

トレンドラインからのエントリー注意点

トレンドラインにタッチしたらエントリーというのは間違いではありません。

ただトレンドラインのみでのエントリーはリスクが高いといえます。
なぜなら、トレンドラインを引く角度が少しでもズレると、大きなズレとなってしまうからです。

また、トレーダーによってはヒゲでラインを引く人・実体でラインを引く人など様々です。
そのためトレンドラインだけでエントリーするのではなく、他の基準と複合的に組み合わせて使うことでリスクを軽減できます。

例えばボクの場合

トレンドラインに近づいてきたら、見ているチャートのさらに下位足をみてみます。

下位足です。

見ていた時間軸とは違うので、ラインに微妙にタッチしていないですが、あんまり気にしません。

それよりも、ダブルボトムを築いて、戻り高値ができたことのほうが重要です。

ここを上抜ければ、

上位足買い目線+トレンドライン近辺+下位足ダブルボトム+下位足戻り高値上抜け+移動平均線上抜け

という複数の根拠が出来上がります。

トレンドラインにタッチだけでエントリーするより、それだけ優位性が高いということになりますよね。

このようにトレンドラインのみをエントリーの根拠にするより、他の基準との併用をオススメします。

トレンドラインはエントリーポイントというよりは、【全体の流れ・エントリーの根拠のひとつ】ぐらいといった具合にとらえた方が安定性は増しますよ。

トレンドラインを引き直すタイミングとは

トレンドラインを引き直すタイミングにもルールがあります。

戻り高値を抜けて安値をつけた後、高値を更新しました。
そこでトレンドラインを引きます。

その後の動きです。
トレンドライン付近で反応するも、ラインを下回ってきました。
ただし、押し安値は抜けていないので、まだ買い目線は継続です。
そして一段安値をつけた後、高値を更新してきました。

では、この後はトレンドラインはどのようにすればいいのでしょうか?

最初に引いたトレンドラインはほとんど意識されることはありませんでした。
そこで、もう一度【起点の安値】と【直近高値を更新した直前の安値】に対してトレンドラインを引き直します。
(色を変えたのはわかりやすくするためです。わざわざ変える必要ありません)

その後の動きを見てみましょう。

今度は反応していますね。
画面では少し揉んでいるところで終わっていますが、この後大きく上昇をしていきました。

このようにダウ理論で目線が変わるまでは、トレンドラインを引き直します

トレンドラインの有効期限

トレンドが続く限りはラインを引きことができますが、トレンドはいつかは終わりがきます。

では、いつまでトレンドラインを引くことができるのでしょうか?
下図で解説していきます。

画面左の戻り高値を超えて、安値を切り上げさらに高値を更新してきました。
ここで安値と安値を結び、トレンドラインを引きます。
しかし今回のケースでは、あっさりとラインを下抜けしてしまいました。

そして、画面右端あたりから反発して高値を更新しました。

その場合この時間軸では、トレンドラインを上図のように引き直すことはできるのでしょうか?

結論としては「ダウ理論的には引けない」ということです。

なぜなら、すでに押し安値を下抜けて売り目線になっているから。
それでも高値を更新したのは、さらに上の時間軸での押し目だった可能性などが考えられます。

ダウ理論では、【押し安値・戻り高値】で目線を変更します。
今回のケースでは、白の水平線が押し安値になっており、画面中央あたりで実体抜けしています。
つまり、この時間軸だけを考えるのであれば、押し安値を抜けた画面中央あたりから右はショートポジションを狙う環境だということです。

ようするに、【押し安値・戻り高値】を抜けるとトレンドラインの有効期限は切れてしまうということですね。

終わりに

いかがだったでしょうか?

今回はトレンドラインの基本的な引き方をご説明しました。
まとめです。

トレンドとは

  • 高値と安値を切り上げている(上昇トレンド)
  • 高値と安値を切り下げている(下降トレンド)

トレンドラインとは

高値と安値を切り上げている(上昇トレンド)
高値と安値を切り下げている(下降トレンド)
ときに結ぶラインのこと

トレンドラインの引き方

  • 上昇トレンドラインを引くときは、高値を更新した安値に向かって引く
  • 下降トレンドラインを引くときは、安値を更新した高値に向かって引く

◎ヒゲに対して引くのか?実体に引くのか?

どちらでも構わない。しかし、どちらかに決める必要がある

トレンドラインを引き直すタイミング

押し安値・戻り高値を抜けるまではトレンド継続の可能性あり。
その場合、
【起点の安値(高値)】と【直近高値(安値)を更新した直前の安値(高値)】に対してトレンドラインを引き直す。

トレンドラインの有効期限

押し安値・戻り高値を抜けると目線が変わり、トレンドラインが引けなくなる。

トレンドラインの正しい引き方を身につければ、チャート分析も安定してきます。
ぜひ参考にして、検証を重ねてみてください。

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