投稿日:2018年3月2日 | 最終更新日:2022年12月3日
読者の方より損切り方法についてご質問頂きましたので、お教えするほどの立場でもないですが実際エントリーしたチャートでご説明します。
その前に、方法という大それたものではないですが僕が損切りについて最近意識しているのは2点です。
①エントリーの根拠が崩れるところに損切りポイントを設定する
②1回のトレードで、総資金の2%を超える損にしない
これだけです。
ご質問者はスキャルピングをされているということでしたが、トレード方法は様々でも根拠があってエントリーする点では一緒だと思います。それであれば、その根拠が崩れるところに損切りポイントを置くべきではと僕は考えます。僕なりの考え方を簡単に図で説明します。
押し目買い・戻り売りの損切りポイント
僕はダウ理論で目線の切り替えをしています。例えば、戻り売りの理由が完全に崩れるのは赤点線を上に抜けたときです。この赤点線を上に抜けるとダウ理論的に買い目線になることになります。そのため戻り売りを狙う場合の損切りポイントは、一番深くても緑Cのポイントだということです。このCポイントを上に抜けると買い目線でくるトレーダーが多いことを考えると、Cポイントより上に損切りを置く理由がありません。
一方で戻り売りが入る可能性は、直近安値(青点線)から戻り高値(赤点線)の緑枠のなかのどこで反応してもおかしくありません。損切りポイントを緑Cのみにしていた場合に緑Aや緑Bのポイントで戻り売りが入ったら、損切りポイントまで遠くなってしまいますよね。
損切りを遠くに置く分勝率も高くなりますが、負けた時の損失も大きくなってしまいます。これは僕が意識している2%ルールにも反します。
だから僕は、戻り売りが入りそうなA〜Cのポイントで短期足で動きを確認して損失を限定するようにしています。実際にチャート見ていただいた方がわかりやすいかと思います。
実際のチャートで確認してみましょう
前にあった図を思い出してください。オレンジ点線丸が戻り高値です。ここを上に抜かれるまでは戻り売りを狙っています。価格は①と②の間にあります。戻り売りがどこから入ってくるかなんてわかりません。だからといって戻り高値を損切りにした場合はリスクが大きすぎると僕は感じます。
そのため戻り売りポイントを想定し、短期でより損失を限定することが大事だと思います。今回のケースですと、①は安値更新後のサポレジ転換 ②は前日安値でレジスタンスされて売りが入る ③フィボナッチ(50%・61.8%)付近で売りが入ると想定していました。
白点線矢印のような波をイメージして、短期足でその動きに近づいたらエントリーしていきます。この白点線矢印のイメージで入っていくのですから、この矢印が崩されるところがざっくりと損切りポイントということです。
下図が15分足でみたその後の動きです。
一度目にエントリーしたのは、ポイント②の箇所になります。エントリー理由は先日安値でレジスタンスされて反転していくというものなので、その根拠が崩れたところが損切りポイントということですね。この場合は先日安値の赤ラインなので、そのライン数pips上に設定するのが僕の基本的なやり方です。
2回目のエントリーは、ポイント①の箇所。エントリー理由は安値更新後のサポレジ転換。その根拠が崩れるのは、安値ラインを上に抜ける場合ですよね。だからそのライン上に損切りを置いておきます。
今回はわかりやすい事例でしたが、自分のエントリーに自信がない時などは損切りラインもやっぱり自信が持てなくて近めに設定することがあるかなと書いていて改めて思いました。
相場はイヤラシイ動きをします。損切りラインをタッチして思惑通りの方向に動くこともあるでしょう。だからといって損切りラインをウンと遠くに置く・ズラす・戻るまでガマンというのは避けるようにして
「うん、ナイス損切り!」といえるトレードを心がけていきたいです。
相場の世界でコントロールできるのは損失だけ
ふと思い出した言葉
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川西 能司
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