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二つの時間軸で見るトレードの「待ち方」

投稿日:2020年1月8日 | 最終更新日:2022年12月5日

複数の時間足をチェックしているのに、気づいたら短期足だけを『ガン見』してエントリーしてしまうことありませんか?

せっかく上位足の環境を確認したのに、短期足の値動きを見てしまって『追っかけ』や『逆張り』エントリーでガックシとなることってありますよね?

それで利益が残るならいいんですが、大体反撃喰らって終わるのがトレードの常。

だから短期の値動きに振り回されないように、僕は下記のことを意識しています。

 

時間軸でみるトレードの待ち方

長期が上げている/短期が下がっている→買いの準備

長期が上げている/短期も上がっている→何もできない

長期が下げている/短期が上がっている→売りの準備

長期が下げている/短期が下がっている→何もできない

ガンガン動いているチャートを見ると、どうしても乗り遅れたくないという心理が働いてエントリーしたくなっちゃいます。

だから、僕はいつもこの『トレードの待ち方』を意識しています。

長期も短期もガンガン上がっているなら、何もやれることはないんだよと自分に言い聞かせています。

落ちてくるまでチャート見る必要なんて無く、短期足なんてチェックするのはポイントに来てから

それまでは長期足(基準足)をたまに見るぐらいで十分(僕の場合はです)だと思います。

もしかしたらアナタは短期足を見過ぎなのかもしれません

 

ある日のトレード風景(ジミトレの場合)

ここからの記事は、僕のトレードにおける「待ち方」からエントリーまでの流れを時間の変遷とともにご紹介していきます。


長期足の環境(朝9時の1時間足チャート)

時間軸はなんでもいいですが、この例では1時間足を長期足、15分足を短期と仮定しています。

まずは長期足を見てシナリオを立てます。

この時間足では上がっています。だから、押し目買いを狙いたいところ。

ただ、この段階では価格は上がっています。

つまり短期でも上がっているので、やることはありません。

次の足が確定するまで、チャート閉じてOK(見ているだけ無駄なトレードしたくなります)

環境
長期上がっている/短期上がっているー何もできない

11時ーやることがない

次の足確定でチャート見てみる。まだ下がっていない。チャート閉じます。

環境
長期上がっている/短期上がっているー何もできない

12時ーやっぱりやることがない

うぉーい、上がっちゃたよ。

ヘタに短期チャートを見てたらエントリーしたくなるのは、こういう時。

でも、長期が上がり/短期も上がり→『何もできない』のです。

おとなしくチャート閉じます。

環境
長期上がっている/短期上がっているー何もできない

13時ー少し様子に変化(でも何もできない)

ここでようやく陰線一本でました。ただこの状況では、まだ短期足が落ちてきているとは言えない。

チャート閉じます。

環境
長期上がっている/短期下げるかも?ー何もできない

14時ーどれどれ(ようやく買いの準備)

次の足を見てようやく買いの準備(まだ買わない)。

環境
長期上がっている/短期下がっているー買いの準備

僕だったらオレンジ点線波の押し目をイメージして、フィボや切り下げラインを引きます。

ここからようやく短期足をチェックしていきます。

なので、それまではチャートはほとんど見ません。見てもいいけど、やっちゃうし…


15時〜ここにきてようやく短期足チャートもチェック

半値まで落ちてきました。

でも半値で陽線一本でたからといって、すぐには買えない。

さらに下がるかもしれませんからね。

環境
長期上がっている/短期下がっているー買いの準備

17時ー損切りポイントが決まりそう。エントリーできるかも?

もう少し見ているとダブルボトムに近い形を作りました。

そのため損切りポイントがイメージついてきました。

ネックライン抜けで入ってもいいかもしれません。

環境
長期上がっている/短期下げ止まってきたー買いの準備

18時過ぎー集中力を高める瞬間

ネックライン抜けてきました。入ってもいいし、僕ならもう一度押しを待つことの方が多いです。

環境
長期上がっている/短期上がってきたーいよいよ買いの準備

19時ーようやくエントリー

損切りラインはオレンジ線近辺に設定がわかりやすい。ネックライン抜けて陰線がすぐに返されたので、次の足でエントリーします。

20時前ートレード終了(10時間待ち。トレード時間45分)

第1目標に到達。今回はネックライン抜けて一度押してくれたのでエントリーできましたが、押さずにネックライン抜け→目標到達もありえたでしょう。そうなればスルーですね。

その場合はよくあることと割り切ること大事。

この後のチャートです。次の節目まで保有するもよし、トレイリングストップ使うのもよし、N値で利食うもよし。

僕は第1目標で決済することが多いです。

補足
今回は勝ったチャートをチョイスしましたが、別に負けチャートや見送りチャートでもよかったんです。

ずーっとチャート見てもしょうがないよというのが言いたかった。

このざっくり感覚を掴んでもらえれればそれでOK

まとめ

二つの時間軸によるトレンドフォローの『待ち方』としては

  • 長期が上がっている/短期が下がっている→買いの準備
  • 長期が上がっている/短期が上がっている→何もしない
  • 長期が下がっている/短期が上がっている→売りの準備
  • 長期が下がっている/短期が下がっている→何もしない

が基本。

 

長期が上っている時に短期で下がるのを待っていたら、そのまま上がっていくこともあるでしょう。

短期下がってきたから、買いの準備していたらそのまま下がっていくこともよくあります。

ポイントにきても、上手くエントリーできないことなんてザラです。

そう考えるとエントリーってそんなにないような気がします。

でも、上位足の方向に揃ったときにエントリーすることで、トレード自体のリスクは減りますし、リスク・リワードの高いトレードもできるようになります。

だから、トレードは『待つ』ことがとても大切なのです。

 

 

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川西 能司

川西と申します。 トレード歴11年目になるトレーダーです。 数々の失敗・挫折を繰り返し、今ではラインを活用したシンプルなトレードに落ち着いています。

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